奨学金を申し込み、新年度から進学する学生さんにとって、「いつから奨学金が利用できるのか」はとても気になりますよね。今回の記事では奨学金の振込日について、日本学生支援機構の例で解説していきます。

奨学金はいつ振り込まれるの？

基本は「毎月11日」に振り込まれます

給付型・貸与型問わず、奨学金は原則、毎月11日に振り込まれます（※振込日が金融機関の休業日（土日祝日）にあたるときはその前営業日に振り込み）。

ただし、奨学金制度のシステム都合により、例外として 4月は21日に、5月は16日が振込日とされています。

また、学生さんの状況によっては初回等の振込日が異なります。

✔︎ 大学入学前、「予約採用」に申し込んだ方

進学前の予約採用に申し込んだ方は、大学入学後に「進学届」等の書類を提出してから、ようやく奨学生として認められます。

提出書類に不備がなければ、提出月からおよそ1～2か月後に奨学金が振り込まれます。そのため、初回の奨学金振込は4月ではなく、5月または6月にずれ込みます（※金額は4月分からまとめて振り込まれる）。

✔︎ 入学後、奨学金に申し込んだ方（在学採用）

在学採用の方は、書類が不備なく提出された場合、申込締切月の2か月後に初回の奨学金が振り込まれます（※金額は貸与開始月からまとめて振り込まれる）。

例えば、入学後すぐに奨学金へ申し込み書類を提出した学生さんの場合、早くても6月に4月〜6月分の奨学金がまとめて入金されます。

正確な振込日を知りたい方は、学校に確認するのがおすすめです。

✔︎ 前年度から引き続き奨学生の方（奨学金継続生）

前年度から引き続き奨学生の方は、通常、4月21日から年度初回の振込みが始まります。

ただし、まれに在学校から日本学生支援機構への適格認定報告時期によって、4月分と5月分の奨学金が合わせて5月16日に振り込まれる場合もあります。

こちらも正確な振込日を知りたい方は、学校に確認するのがおすすめです。

✔︎ 給付・貸与終了となる年度の奨学生の方

奨学金を継続する必要がなくなった、在学校を卒業するなどの理由で給付・貸与終了となる奨学生の方は、初回の振込日は前年度から引き続き奨学生の方と変わりません（4月、まれに5月）。

年度最後の振込日だけが異なり、その年度の3月分が2月分と合わせて2月に振り込まれます。

令和4年度（2022年）の奨学金振込スケジュール

令和4年度の奨学金振込日スケジュールを下記の表にまとめました。

参考：日本学生支援機構

毎年「奨学金振込日カレンダー」として、日本学生支援機構のホームページでも公開されています。入金日をチェックしておくと良いでしょう。

先ほど説明したように状況によっては「例外」もありますので、正確な日付を確認したい方は在学校の担当者へ問い合わせをしてください。

口座変更をするときは？

個人の都合で奨学金を受け取る口座を変更するときは、まず在学校の奨学金担当者に連絡して「振込口座変更届」をもらいます。必要事項を記入したら、学校の窓口に提出してください。原則、提出された翌月から変更対応されます。

振込口座がちゃんと変更されたかどうかは、学校からの案内だけでなく、日本学生支援機構の「スカラネット・パーソナル」でも確認することが可能です。

引用：日本学生支援機構「スカラネット・パーソナル」体験デモページ

なお、口座解約を前提とした口座変更の場合は、変更後の新しい口座に奨学金が振り込まれたことを確認してから古い口座を解約してください。

個人の都合ではなく金融機関の都合（店舗の統廃合等）によって振込口座が変更される際は、届け出手続きをする必要はありません。

まとめ

はじめて奨学金に申し込んだ方は、予約採用であっても入学後の4月からすぐ奨学金が振り込まれるわけではないことに注意してくださいね。

参考：https://www.jasso.go.jp/shogakukin/oyakudachi/furikomi_bi.html、https://www.jasso.go.jp/shogakukin/saiyochu/todokede/koza.html