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奨学金制度とは?①どんな種類があるのか教えます!

「奨学金制度」はシンプルに言うと、 “進学のために他所からお金を借りられる制度” 。ですが、それだけだと思っている方は要注意!借りるのではなく、貰える給付の奨学金も存在しますし、学生にとってあまりピンとこないほど多額のお金が動くため、知識がないまま利用してしまうと後々大変な思いをする可能性があります。大事な学生生活を後悔せず、自分のやりたいことが叶えられるよう、奨学金に関する基礎的な事柄は必ず押さえておきましょう。

この記事では、知っているようで意外と知らない「奨学金制度」についてまとめていきます。

これから初めて借りようと思っている方が適切な奨学金制度を見つけられるよう、「奨学金制度とは?」のタイトルで複数記事に分け、わかりやすく解説していきますので、ぜひ読んでみてくださいね。

第一回目は、奨学金制度の基礎と「奨学金の種類」についてです。

奨学金制度とは

家庭の事情などにより経済的な余裕がなく、進学にお金が必要な学生に向けて学費の付与や貸与を行う制度が「奨学金制度」です。

勉強に対して意欲ある学生が進学を諦めてしまわないよう、国や自治体、大学、企業、NPOなど民間団体が各自で制度を設け、経済面の不安を解消したい希望者を募っています。収入源が乏しい学生にとって非常に便利な制度です。

国内で最も知られている奨学金制度は、国が支援する「独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)」のもの。平成29年度の調査によると大学生(短大含む)全体の利用率は37.5%で、2.7人に1人が日本学生支援機構の奨学金を利用しているようです。

1人につき1カ所からしか借りられない、ということはなく、併用可能な奨学金もあるため、経済的にとても厳しい場合は複数の場所から奨学金を受給することもできます。

だれが借りられるの?

経済的に余裕がないものの、学ぶ意欲がある優秀な学生が対象です。

“学生” の定義とは、

  • 高等学校
  • 高等専門学校
  • 大学
  • 短期大学
  • 専門学校
  • 大学院
  • 海外の学校進学者

で、通信制高校・大学への進学者も該当します。

新入生はもちろん、「今までは借りていなかったが、大学3年次から借りる」というように、在学生が新たに申請することも可能です。

“浪人生” でも、高等学校等を卒業後、2年の間に入学が認められ進学する予定(申込時点で卒業後2年以内の人)であれば可能です。その場合は卒業した高等学校等に申し出てください。
高等専門学校の3年次修了後に大学等へ入学(編入学を除く)をする場合、3年次修了後2年以内の人も同様です。

“一度大学に入学して退学し、別の大学に再入学を予定している方” も、高等学校等を卒業後2年の間に入学が認められ進学する人(申込時点で卒業後2年以内の人)であれば申込ます。

日本学生支援機構(JASSO)2018(平成30)年度「学生生活調査」によると、何らかの奨学金を受給している大学生(昼間部)の割合は47.5%。大学生の2人に1人が奨学生(奨学金を得ている学生)であるとのこと。

しかし、だれもが簡単に好きなだけ借りられるわけではありません。

学力基準や家計基準による審査選考があり、申請をしても認められないケースもあります。

奨学金の金額や使い道は?

奨学金の選考に通ると、月々に決められた金額が指定の口座に支給されます。受給できる総額は

  • 世帯収入がどれくらいか
  • 進学先の学校の種類
  • 「自宅通い」か「一人暮らし」か

などによって異なるため、一律として「○円もらえる」とは言えません。

例として、日本学生支援機構(JASSO)貸与型(※説明は後述)奨学金を受給している学生の借入総額は、平均で313万円(中央労福協の調査、2015年)。なかには500万円以上を借りている学生もいるそうです。

使い方に関しては、特にこれといった制約はありません。学費や教科書代など進学に必要な費用として使うよう支給されますが、一人暮らしの学生は家賃など生活費に充てることも多いようです。

“入学金” には使えないので注意!

気をつけたいのが「奨学金は “入学金” に間に合わない場合が多い」ということ。

受験に合格したら、多くの場合、合格発表後の1〜2週間以内に “入学金” を振り込まなければなりません。一般的に25万〜30万ほどの金額を入学前に準備する必要がありますが、実は奨学金の振込月は入学後の5月以降。

うっかり奨学金で入学金を賄うつもりでいたら、合格後に支払いができず受かった大学を辞退せざるをえなかった……という悲しいケースは実際に起こっています。

奨学金は入学金に充てられないということは覚えておきましょう。

入学金の用意が困難な場合は、奨学金ではなく「教育ローン」というサービスが利用できます。こちらは民間の銀行や会社、日本政策金融公庫(国)が設けている支援制度で、学生自身ではなく保護者が借り手となり、学生の卒業後に返還をする義務があります。奨学金に比べると金利が高くなりますが、まとまったお金を入学前に借りられるのがメリットです。

他にも「生活福祉資金貸付制度(都道府県社会福祉協議会)」、「労働金庫の入学時必要資金融資」などが入学前の学生対象に利用な支援制度として存在します。

入学金の準備に不安のある方は、検討してみてください。

奨学金には種類がある

一言で奨学金といっても、実はいくつか違いがあります。

「貸与型」と「給付型」

学生の負担度合いによって2種類に分けることができます。

①貸与型

貸与型は、学費を「借りる」奨学金制度です。

借りる、ということですので、返す必要が生じます。

在学中は返済する必要はありませんが卒業後に返済していく義務があり、さらに貸付利息がつくもの(有利子)と、利息がつかないもの(無利子)の2種類に分かれます。

有利子タイプは在学中に借りた額よりも大きな金額を将来返さなければならないため、受給希望者には無利子タイプが好まれています。しかし選考条件が比較的厳しいことから、貸与型の奨学生の多くは有利子型を選択しています。

貸与型奨学金のメリットは、

  • 募集をかけている団体が多い
  • 採用されやすい
  • 在学中は返済不要 など。

貸与型奨学金のデメリットは、

  • 連帯保証人と保証人が必要
  • 将来、就職状況によって返済できるか不安が生じる
  • 返済できないと個人信用情報機関に登録されてしまう など。

貸与型を借りる場合、返せない金額は借りないこと、在学中にお金をどう使うか卒業後の生活もふまえてしっかり計画を立てましょう。

②給付型

貸与型と違って返済する必要がないタイプの奨学金です。

  • 借りて返さなくても良い

という点で、学生にとっては卒業後にも経済的にメリットのある魅力的な制度です。ただし、

  • 受給資格が厳しい
  • 貸与型に比べて採用人数が少ない

といった狭き門でもあります。

日本学生支援機構は従来「貸与型のみ」でしたが、平成29年度(2017年度)に新たに給付型の奨学金を設立しています。さらに2020年4月からは国の施策として制度が拡充し、給付奨学金の受給対象者の枠が広がりました。以前よりも挑戦しやすくなっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「予約採用(給付型)」と「在学採用」

日本学生支援機構や一部の学校が出している奨学金に関してになりますが、高校のうちに申し込みをする「予約採用」のものと、進学してから申し込む「在学採用」があります。

予約採用(給付型)

「給付型」と同じ返済不要の奨学金で、受験をする前(進学の前年度)に申し込み、受給資格を予約できるシステムです。高校のうちに学校を通して案内されることが多く、進路先に関わらず申請することができます。申し込みをしたけれど必要がなくなったとなれば、特別な手続きをすることなく、「進学届」を行わないだけで自動的にキャンセルとなります。

ただし全ての学校で行っているわけではなく、学校によっては予約採用をしていないところもあります。自分の行きたい大学が予約採用を受け付けているかどうかは確認しておきましょう。

募集回収の締切時期は高校ごとに異なるため、しっかりと自分で把握するようにしておきましょう。

在学採用

入学後の説明会で案内され、大学を通して申し込みを行うタイプです。予約採用で審査に通らなかった方も、再度応募することができます。

予約採用で申し込むのは全て給付型ですが、在学採用は給付型も貸与型も可能です。

学校によっては春と秋の2回募集していますが、春のみで募集が締め切られる “年一回” の場合もあるので注意してください。

どんな種類の奨学金も、自分の「成績」に注意

学生自身が借りるお金である奨学金は、世帯収入のほかに学生の「成績」が大きく関係しています。というのも、奨学金の目的は進学後の経済的負担を減らし、学びたい学生が安心して勉学に取り組めるよう支援することだからです。

奨学金を継続して利用するためには1年ごとに継続願いを提出する必要があります。申し込み時は審査に通って奨学金の受給資格を持てたものの、成績不振や留年が決定してしまった場合は「停止」や「廃止」になることも……。十分に注意してください。

まとめ

奨学金は経済的に困難がありながらも学びたい意欲を持つ学生にとって、非常に助かる制度です。しかし「学生本人」が借りて、貸与型の場合は返さなければならないものであるため、直近の学生生活だけでなく将来のこともきちんと考えて申請する必要があります。

自分に適切な奨学金の種類を選び、学生生活を有意義なものにしてくださいね。

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