奨学金制度とは?①どんな種類があるのか教えます!
2021年11月、神奈川県逗子市が「2022年度から大学生向けの給付型奨学金制度を新設する」と発表しました。この給付型奨学金は、逗子市出身の元・奨学生の男性が提供する「10億円の寄付金」を元に立ち上げられた財団が運用します。
POINT
✔️ 返済不要の奨学金
✔️ ひとり親世帯・ハイレベルな学びを志す学生優遇
✔️ 奨学金で学んだ先輩の“恩返し”
今回、逗子市で新たに設立が予定されているのは、「渡辺利三逗子市奨学金財団(仮称)」による返済不要の給付型奨学金制度です。
初年度(2022年度)に奨学生として募集する対象は
で、来年4月に大学に入学する学生5人。
それぞれ年間72万円を、在学中継続して給付予定です。
ひとり親世帯や、国が国際競争力の向上を目指して選定した「スーパーグローバル大学」に入学する学生を優遇するそうです。
上記の他に、2021年11月現在、奨学金に関する詳しい情報はまだ公開されていません。
文部科学省では、世界トップレベルの大学との交流・連携を実現、加速するための新たな取り組みや、人事・教務システムの改革、学生のグローバル対応力育成のための体制強化など、国際化を徹底して進める大学を重点支援するため、2014年から「スーパーグローバル大学創成支援事業」を実施しています。
支援が行われる大学は「スーパーグローバル大学」と呼ばれ、
この2つの特徴を持つ全国37大学が採択されています。(※採択大学についてはこちらからご確認ください)
この新しい給付型奨学金制度は、一人の男性が逗子市へ送った10億円の寄付金が原資となります。
寄付を申し出たのは、米国在住で米教育財団会長を務める 渡邉 利三 さん。
渡邉さんは逗子市出身。幼いころに父親を亡くし、ひとり親世帯で育ちました。
学生時代は、当時の逗子市が提供していた奨学金で、私立大学進学や米国大学へ留学。その後は外資系企業勤務を経て起業し、教育やコンサルティング事業で成功を収められたそうです。
事業から引退した後は、若者の海外留学を支援する教育財団を米国やアイスランドなどで創り、「アイスランド大学 渡邉信託基金奨学金」や「渡邉利三国際奨学金」、「米日カウンシル渡邉利三寄付奨学金」など数々の事業に取り組まれてきました。
引用:アメリカ大使館【渡邉 利三 留学インタビュー】
そして2021年の初めに「市から教育資金援助を受けた経験があり、恩返しができないかと考えた」として、生まれ育った逗子市に対し若者への資金援助を申し出られたそうです。
来年度から神奈川県逗子市で予定されている新しい給付型奨学金を紹介しました。
奨学金で学んだ先輩が活動されている姿は、これから奨学金を検討する立場から見ると、勇気や希望をもらえますね!
この奨学金の詳しい募集要項などはまだ発表されていないので、今後の市の同行をチェックしておくと良いでしょう。
参考:https://www.tokyo-np.co.jp/article/144260