奨学金制度とは?①どんな種類があるのか教えます!
「スカラネット」とは、日本学生支援機構の奨学金を希望する方が利用する奨学金申込専用webページです。スマートフォンやパソコンで手軽にアクセスできるのですが、「わかりにくい・使いづらい」という声がたびたび上がっています。
今回の記事ではそんなスカラネットについて使い方を紹介しながら、なぜわかりにくいのか、どういうところにつまづきやすいのかをわかりやすく解説していきます!日本学生支援機構の奨学金を申し込む方はぜひお読みください。
POINT
✔️ 日本学生支援機構の奨学金を申し込む方向け
✔️ スカラネットのログインには「2組」のIDとパスワードが必要
✔️ 似た名前のサイト(スカラネット・パーソナル)と間違いやすい
「スカラネット」は日本学生支援機構の奨学金を申し込む時に使う専用のwebページです。
日本学生支援機構の奨学金は「学校への書類提出」、「スカラネットへの情報登録」、そして「日本学生支援機構へのマイナンバー提出書郵送」といった3つの手続きで申し込むようになっています。
日本学生支援機構の奨学金を希望する方は必ず使うものなので、使い方を確認しておきましょう。
スカラネットは
時の情報登録に使います。奨学金の申し込み時にスカラネットを使う方が最も多いため、本記事では奨学金を申し込む人向けに解説をしていきます。
「返還免除内定制度」についてはこちらの記事をお読みください▼
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スカラネットはパソコンだけでなくスマートフォン(AndroidはGoogle Chrome、iOSはSafariのみ対応)からもアクセスできます(※詳しいシステム環境はこちらを参照)。
使い方は簡単です。
上記画像を見ていただくと分かりますが、スカラネットのページを開くと初めから申込内容に応じた選択ボタンが用意されています。
任意のボタンを押すと、それぞれ「ID・パスワード(※後述)」を入力するログイン画面が出てきます。
ログイン後は、申込内容に合わせた入力ぺージへ移動します。ページ内に案内文がありますので、それらに従って必要事項を入力していけばスカラネットでの申し込みが完了します。
日本学生支援機構の
を申し込む方や、「返還免除内定制度」の対象となる大学院進学希望の方が対象です。
スカラネットの利用時間は「午前8時から午前1時まで」。システムメンテナンスで利用できない期間もあります。メンテナンスは日本学生支援機構のホームページでお知らせがありますので、適宜確認してください。
入力開始後は1つの画面を開いたまま30分を過ぎると強制的にタイムアウトとなり、最初からやり直しになるので注意してください。
制限時間内に情報登録ができるよう、必ず在学校からもらう奨学金案内の中の「スカラネット入力下書き用紙」で事前に入力内容の準備をしておきましょう。
申し込む方によって、スカラネットを使うタイミングが異なります。
予約採用で申し込む高校生等の方は、
という流れで奨学金の申込にスカラネットを使います。
また、奨学生に採用された場合は大学等に進学したあとで「進学届」を提出します。進学届の提出にはスカラネットを使います。詳しい提出方法については別記事(※準備中)を参照してください。
予約採用で申し込む流れを整理した図がこちらです。
在学採用で申し込む方は下記の流れでスカラネットを使い、申し込みを行います。
在学校の窓口に申込書類を提出した後にスカラネットへログインするための「識別番号(ユーザID・パスワード)」をもらえる点が、予約採用の場合と異なりますね。
家計急変採用(給付型奨学金)は、
緊急・応急採用(貸与型奨学金)は、
という流れでスカラネットを使って奨学金の申し込みを行います。
申し込む方によってスカラネットを使うタイミングに違いがあることが分かったかと思います。学校からの案内には申込の手順やスケジュールなども書いてありますので、必ず確認してくださいね(日本学生支援機構のホームページにも掲載されています)。
奨学金の申し込みには欠かせないスカラネットですが、「わかりにくい・使いづらい」と感じる学生さんも多いようです。その理由として4つのことが考えられます。
奨学金制度に申し込むときは様々な情報を登録しなければなりません。「スカラネット 入力下書き用紙」を見てもらうと分かりますが、かなりの記入項目があります。
そのため、スカラネットの画面は入力欄や説明文など、どうしても文字情報が多くなってしまいがち。全体として見づらいことで、わかりにくいと感じる方が多いようです。
スカラネットにログインするためには
という2組のID・パスワードが必要になります。
下記の画像は予約採用に申し込む方向けのものですが、在学採用などの場合も2組のID・パスワードが必要です。
1回の申込時に2組もID・パスワードを入力するのが使いづらいと感じる方もいるようです。また、マイナンバー提出書に記載されたパスワードは初回ログイン後にセキュリティ向上のため自分で考えたものに変更する必要があります。複数のパスワードを扱うため、よりややこしくなりがちです。
ちなみに、「予約採用で申し込む方」が初めてスカラネットを開いた時に入力するのはマイナンバー提出書内に記載された申込IDとパスワードです(次の画像を参照)。この後に在学校からもらった識別番号(ユーザID・パスワード)を入力する画面が出てきます。
「在学採用や家計急変採用、緊急・応急採用に申し込む方」が初めてスカラネットを開いた時に入力するのは識別番号(ユーザIDとパスワード)です。この後に、マイナンバー提出書内に記載された申込IDとパスワードを入力する画面が出てきます。
スカラネットは日本学生支援機構の奨学金申込専用ページ。
これとは別に、「スカラネット・パーソナル」という日本学生支援機構のページがあります。
スカラネット・パーソナルは、奨学金を貸与・給付中の方や奨学金を返還中の方が、
など、自分の奨学金に関する情報を閲覧するためのページです。「奨学金継続願の提出」や「各種証明書の発行申請」、転居等の届出、繰上返還の申込や在学猶予願などの願出の際にもスカラネット・パーソナルを使います。
つまり、スカラネットは「奨学生になる前の人が使う(奨学金に申し込む人が使う」webページ。スカラネット・パーソナルは「奨学生になった人が使う」webページです。
利用するにはスカラネットと同じく、IDとパスワードによるログインが必要です。
ただし、スカラネット・パーソナルで入力するのはスカラネットで使用したものと完全に異なるIDとパスワードです。
スカラネット・パーソナルの場合、初回ログイン時に奨学生番号・生年月日・性別・氏名・振り込み口座番号等を入力し、自分でユーザID・パスワードを設定します。その後は自分で設定したユーザID・パスワード・奨学生番号を使ってログインします。
スカラネットはログイン時に2組のIDとパスワードが必要です。それだけでもややこしいのに、名前が似ているスカラネット・パーソナルがあることで、ログイン用のIDとパスワードを混同してしまうケースが相次いでいます。
スカラネット用の「識別番号(在学校からもらうID・パスワード)」「申込ID・パスワード(マイナンバー提出書に記載)」と、スカラネット ・パーソナルの「ID・パスワード(自分で設定したもの)」を間違えて入力し、ログインできない!?となる方が多いようです。
自分で考えたパスワードを入れるのがスカラネット・パーソナル、と覚えるのは要注意。
というのも、先ほどの『2.ログイン時に「2組」のID・パスワードがいる!』の章で、
と説明しました。つまり、「自分で考えたパスワード=スカラネット・パーソナル」という覚え方は適切ではないのです……。
ちなみに、スカラネット・パーソナルのパスワードも定期的に変更が求められます。
スカラネットおよびスカラネット・パーソナルの登録時に使ったID・パスワードはそれぞれ必ずメモしておき、奨学金の申込書類の下書きと一緒に保管しておくと良いですね。
スカラネットとスカラネット・パーソナルを比較できるよう、簡単な図にまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
スカラネットにログインできなくなった場合、忘れてしまったIDとパスワードごとに対応が異なります。スカラネットは学校指定の入力期限があるので、ログインできなくなってしまったら早めに解決しましょう!
識別番号は各学校ごとに配布されているため、在学校の窓口に尋ねれば教えてもらえます。
申込者本人からマイナンバー提出の専用コールセンターへ連絡してください。
初回ログイン後にご自身で変更したパスワードを忘れてしまった場合は、在学校からもらった「申込みのてびき」に基づいてパスワードの再設定を行ってください。再設定には初回ログイン時にご自身で設定した「秘密の質問」が必要になります。「秘密の質問」を忘れてしまった場合は、在学校に相談してください。
なお、スカラネット・パーソナルのID・パスワードは自分で設定するもののため、学校や日本学生支援機構へ問い合わせても分かりません。忘れてしまった場合は、スカラネット・パーソナルのログイン画面にある「ID・パスワードを忘れた場合」から再設定をしてください。
日本学生支援機構の奨学金を申し込む人が使う専用のwebページが「スカラネット」です。
入力する情報が多くて見づらかったり、ログインに複数のIDとパスワードを扱うためややこしく、さらに「スカラネット・パーソナル」という似た名前のサイトがあるので混乱しやすい傾向があります。
対策としては、
・学校からの案内をしっかり読む
・「スカラネット入力下書き用紙」を事前準備する
・IDとパスワードを保管しておく
・スカラネット・パーソナルは奨学生になったときに使うものだと覚えておく
などで混乱しにくくなります。
日本学生支援機構の奨学金を申し込むときには必ず使うものなので、落ち着いて間違えないようにしましょう!