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【薬学生・新卒薬剤師必見!】奨学金代理返還制度の効果を徹底検証!

ぺんぎん薬剤師のキャリア相談室
2023.02.11

今回は薬学生・薬剤師の視点で「奨学金代理返還制度」を利用するメリットについて紹介します。

この連載の第一回では奨学金の代理返還制度(新奨学金サポート制度)について紹介しましたが、とても大きな反響をいただきました。
そこで今回は、薬学生・薬剤師の目線で、この制度がどのくらい大きなメリットがあるのかまとめてみたいと思います。より具体的な効果が実感できるように徹底検証します!

奨学金代理返還制度の復習

まず最初に、新しい「奨学金代理返還制度」についての復習をしたいと思います。

新しい「奨学金代理返還制度」は2021年4月に開始された制度ですが、これまでも「奨学金返還支援」を行なっている企業は存在しました。
この記事の中では「奨学金代理返還制度」と書いた場合は2021年からの新しい国が認めた制度、「旧来の奨学金返還支援」と書いた場合は2021年以前から存在する企業独自の制度をさすこととします。

旧来の奨学金返還支援って何?

2021年に新制度ができるまでも独自の制度で奨学金変換のサポートを行なっている企業が存在しました。
「旧来の奨学金返還支援」は会社が奨学金の返済額を給与の一部(手当)として支給するものでした。

旧来の奨学金返還支援の流れ

学生時代に奨学金を借りていた薬剤師にとって、奨学金返済のことを考えずに薬剤師としての仕事に集中できるようにしてくれるとてもありがたい制度でしたが、次のような欠点もありました。

  • 給与の一部として支給されるので課税対象となってしまう
  • 制度を受けるために転職できなくなる可能性がある

新しい「奨学金代理返還制度」ではこれらの問題点が解消されています。

新しい「奨学金代理返還制度」とは?

2021年4月から開始された「奨学金代理返還制度」は「旧来の奨学金返還支援」とは異なり、企業が直接奨学金の返済を行うことを可能とした制度です。

奨学金の代理返還制度

この部分だけ見ると返済者の手間が減っただけのように見えますが、奨学金代理返還制度には旧来の奨学金返還支援にはないメリットが存在します。

  • 企業が直接返済してくれるので手間が軽減する
  • 返済額が給与として支払われるわけではないので課税対象とならず各種税金や社会保険料が軽減される
  • 企業側にも各種税金や社会保険料の負担が軽減するメリットがある

1つ目のメリットはわかりやすいと思います。二つ目のメリットはこのあと詳しく説明します。
三つ目ですが、旧来の奨学金返還支援は奨学金の返済額を給与の一部(手当)として支給する代わりに、雇用条件を求めるものでした。つまり、企業が支援を行う代わりに自分の会社で働いてもらうというものです。
そのため、どうしても企業と返済者の関係に影響を与えてしまう部分がありましたが、新しい「奨学金代理返還制度」では返済者だけでなく、企業側にも制度を利用することで金銭的メリットがあるため、「奨学金の返済」に縛られる可能性が低くなります。
個人的には金銭的な部分と合わせて大きなメリットだと思います。

奨学金代理返還制度による金銭的メリットを分析する

さて、ここからは奨学金代理返還制度を用いることで、返済者にどのくらいの金銭的メリットがあるのかを具体的な例をもとに分析していきたいと思います。

前回の記事で紹介したデータを参考に

  • 年収420万円+年間返済額50万円
  • 年収420万円+年間返済額20万円
  • 年収420万円+年間返済額70万円

の3つのケースについて、奨学金代理返還制度を利用した場合、どの程度の金銭的メリットが発生するか分析してみたいと思います。

自分自身に合わせたより具体的なケースについて知りたい方は下記のリンクから奨キャリ薬剤師の「無料転職サポート」に申し込んでもらうと分析可能です!

年間返済額50万円の場合

まず、年間返済額50万円の場合です。
これについては第一回の記事で紹介したケースにそのまま当てはまります。

年収420万円・年間返済額50万円のケース

給与として420万円(額面)もらう場合と、給与として370万円(額面)もらい50万円は代理返還制度を利用する場合を比較してみると、代理返還制度を用いたほうが手取り金額が約16.2万円高くなります

年収(額面)返済額(年間)返済後の手取金額
(制度利用なし)
返済後の手取金額
(制度利用あり)
差額
420万円50万円280.3万円296.5万円16.2万円
年収420万円・年間返済額50万円のケース

年間返済額20万円の場合

次に年間返済額20万円の場合です。

年収420万円・年間返済額20万円のケース

給与として420万円(額面)もらう場合と、給与として400万円(額面)もらい20万円は代理返還制度を利用する場合を比較してみると、代理返還制度を用いたほうが手取り金額が約6万円高くなります

年収(額面)返済額(年間)返済後の手取金額
(制度利用なし)
返済後の手取金額
(制度利用あり)
差額
420万円20万円310.3万円316.3万円6万円
年収420万円・年間返済額20万円のケース

年間返済額70万円の場合

最後に年間返済額70万年の場合です。

年収420万円・年間返済額70万円のケース

給与として420万円(額面)もらう場合と、給与として350万円(額面)もらい70万円は代理返還制度を利用する場合を比較してみると、代理返還制度を用いたほうが手取り金額が約19.5万円高くなります

年収(額面)返済額(年間)返済後の手取金額
(制度利用なし)
返済後の手取金額
(制度利用あり)
差額
420万円70万円260.3万円279.8万円19.5万円
年収420万円・年間返済額70万円のケース

奨学金の返済を終えるまでメリットを享受可能

奨学金の返済期間は20年で設定される方がほとんです。
つまり、この金銭的メリットが20年間続くことになります。(昇給等に伴い差額は変化します)
単純な差額を計算してみると・・・

  • 年収420万円で年間返済額50万円の場合:324万円/20年間
  • 年収420万円で年間返済額50万円の場合:120万円/20年間
  • 年収420万円で年間返済額70万円の場合:390万円/20年間

これは勿体無いですよね・・・。
+となった手取り金額を貯蓄や投資に回すことで、20年待たず10年後に一括返済を行うことも可能です。

いずれにせよ、奨学金の返済期間はとても長いです。
だからこそ、奨学金代理返還制度を用いるかどうかで大きな差が開いてしまいます。

奨学金代理返還制度を利用するにはどうすればいい?

奨学金代理返還制度を利用したいのであれば、一番簡単なのはすでに制度を導入している企業に入社することです。また、今の会社のまま働きたいけど、奨学金代理返還制度を利用したいと言う方も少なくないと思います。

奨キャリ薬剤師(株式会社Crono)は「奨学金代理返還制度」の利用・導入に長けているため、現在利用可能な企業の紹介や、企業への導入支援を行うことが可能です。

せっかく薬剤師になったのに、奨学金の返済によって夢を諦めたり、将来への道が狭めてしまう薬剤師を少しでも減らすことができればと思います。そのために、ぺんぎん薬剤師も奨キャリ薬剤師さんと一緒に「奨学金代理返還制度の周知」と「初回転職」を広めていきたいと考えてますのでどうぞよろしくお願いします。

最後までよんでいただき、ありがとうございました!